音を出すプロセス
- 早苗 石場
- 2024年8月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年12月15日

ピアノを弾く時、私たちは図の①〜⑤のような活動が瞬時に次から次へと繰り返し行われています。しかし残念ながら、ピアノを習い始めた日からこれができるわけではありません。毎日ピアノを弾いて脳のいろんな機能を使い機能のそれぞれがつながることによってできるようになっていくのです
①では目からの情報をもとに脳で考え判断していきます。
②では①で考え判断されたことをもとに脳から指や手足、腕など身体のいろんな場所を動かすよう司令が出されます。司令が出ることによって身体は動きます。でも①が止まっているといつまでたっても身体は動きません。
③では自分が弾いたピアノの音を聴いて耳から情報を得ます。
④耳からの情報をもとに脳で「音」「楽譜」「鍵盤」を連携させます。ここで触覚、視覚、聴覚を使って鍵盤の配列と幅の空間を認知していきます。
⑤それぞれがそれぞれの仕事をして次の音へ
ピアノを練習している間は脳のあらゆる機能を使っています。凄くないですか?
最初は「右手左手のドだけ」次に「右手のドとレ、左手のドとシ」と少しずつレッスンで覚えていきます。レッスンで覚えたことを家でもやることで①〜⑤を速くできるようになっていき、新しい曲も自分で弾けるようになっていきます。一番スムーズにできるようになっていくのがゴールデンエイジと呼ばれている6〜12歳。5歳〜8歳は脳の神経系が最も発達する時期、それを受けて9歳〜12歳は運動系がもっとも短期間で発達する時期。脳も身体も1番成長している時ですね。やればやっただけ視覚、聴覚から入ってくる情報をその場で処理し音にしていく速さと量が増していきます。
ここで意外なのが、ピアノを早く始めなくてもスムーズにできるようになっていくことがあります。それはピアノを始める前に別の習い事やスポーツの経験があり、ある程度長期間続けている場合。そちらで①と②がすでに上手く機能するようになっているのでしょうね。ピアノだけでなくいろんな楽器が演奏できる素ができてます。ぜひ挑戦してみましょう😊
大人の方、ゴールデンエイジの時は過ぎてしまっているけれど残念に思わないで。ピアノは脳活にピッタリ!おすすめです✨
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